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音楽・書物・思うことを書く


by NewPersistence

本当に久しぶり

もう一度 更新しなおしてみる。
# by NewPersistence | 2010-08-01 21:54

紋様

パソコンが非常に重くて困る。

大学院入試のための願書を、無事に提出したのが
三日前。
出来上がった研究概要と志望理由書を読み直すも、
正直不安。


自分の研究は、自分でやってることだから、
出来るなら楽しくやりたい。好きなことだからね。

自分が何を考えてるのかっていうことに、
昔ほど注意を払わなくなったのかな?
と最近思えている。
描写できなかった感情を描写できるようになってから、
悩む前に言語化してしまうようになったのかもしれない。


ぼーっとすることがどうやらいけないことのようです。


真面目にやるのもいいけど、
真面目な誰かと一緒にくらしてないかぎり、
その人がずっと真面目なのかはわかりません。
もしかしたら一緒に住んでわからない。

人が分かるのは(分かろうとするのは)
大抵ある一部だけで、
それで相手を全体として判断する。
「○○の生まれだから」「血液型○型だから」「○月生まれだから」
「○○座だから」「○○人だから」「職業が○○だから」
「住んでる場所が○○だから」

きりがありませんね。 対象を細かく見ていくと、相手を「定義」する方法が
それこそ殆ど無限にあることに気付きます。
しかしこれらはそれだけで見ている限りは、ずっとその相手の周りを衛星のごとく
くるくる回っていることでしかなくて
あくまで対象にたどり着くことはない (分析の限界)

仮に分析して集めた諸々の条件を「総合」したとしても、
「相手」が出来上がることはないでしょう。
何故なら、こちらが相手を知覚する限りにおいて、すでにそれは主観の色濃い、
恣意的な選択を排除しきれないからです。

「相手」は、「相手」であるから「相手」なんであって、
選択的に排除された何か一つでもあってはいけないことに気付く。


相手を何らかの要素(エレメント)に分割して、
そこから相手の全体をはかろうとすると、必ず失敗に終わるのはそのため。

だけど一般的に、社会ではそれが当たり前に行われている。
それが「制服」だし、たとえば「公務員」だし、もっと言えば「プロスポーツ選手」である。
「アイドル」もそうやね。
たとえば彼らは、それぞれに求められるものが違う。
公務員はある種の真面目さと誠実さ。選手は快活さとそして実績、感動を与えるか否か。
アイドルは顔。身体。イメージ。アドバータイズメント。

人は社会で、自分を切り売りしている。
「ここ! ここを見て!」というところを、
必死に探す。



そして、それは私もそう。
同時にむなしさにも気付く。


無人格生、無名性に惹かれるのは、ここらあたりが理由。
紋様に、意味はあった筈なのに、
今ではほとんど意味が忘れられたものがある。
そんな紋様みたいになりたい。
# by Newpersistence | 2007-09-02 00:17 | 論及

茨木のり子


茨木のり子
彼女の詩は非常に明晰で、くっきりしている。

彼女の眼光が、対象を明るく照らしているようである。

「感受性」という作品がクローズアップされがちだが、
それ以外にもたくさん見るべき作品があって、
そのうちの一つが「悪童たち」、「大学を出た奥さん」である。

彼女は結婚したあとに詩を志したので、
当時の昭和では珍しかったのではないだろうか。
「家」というものを守るべきであるという思想が普通だった当時、
そのような活動が認められたのは。
# by Newpersistence | 2007-06-16 10:46 | 詩論

戸川純


戸川純について真面目に書こうとすると、とても難しいことがわかる。

というのは、まず彼女がもたれているイメージが、よい意味でも悪い意味でも、
極端すぎるからである。

つまり、「ちょっとおかしい」という言葉がキーワードで、
「おかしい」から「よい」か、「おかしい」から「なんだか怖い」という陣取り合戦が繰り広げられているからだ。これは結局彼女が「おかしい」存在であることを前提としているのであって、
有効な言葉が両者の間から出ずに、膠着状態になるのは当然のことなのである。
同じ土俵に登っている限り、彼女の像の輪郭は一つの焦点でしかなく、別の観点は見えづらいのである。
# by Newpersistence | 2007-05-29 13:26 | 音楽(日本)

倉橋ヨエコ

倉橋ヨエコの、特にライブでよりいっそう顕著だけど、彼女のピアノは素晴らしい。


執拗なピアノの旋律は、かなり格好良い。
彼女の良さは、いい意味でのねちっこさ。執拗さ。

それが最近は無くなってきがちで、だんだんメジャーになってきて、変えなければならない点なのかもしれないけど、寂しくもある。

最新のアルバムでは「方程式」「損と嘘」が当てはまる。
やけど、方程式はピアノがないなあ。聞こえない。こういうのもいいんだろうけど、
ライブではちょっとしづらそう。アレンジ変えるんだろうな。それも聴いてみたい。
# by Newpersistence | 2007-05-06 21:01 | 音楽(日本)